神奈川県大山ハイキング|ケーブルカーで行く初心者向け登山コース

神奈川県大山ハイキング|ケーブルカーで行く初心者向け登山コース 山歩き

大山で最も人気のあるこのコースで多くの方が訪れます。

ただし、正直に言うと——ケーブルカーを使っても“楽な山”ではありません。

私自身、40代・運動習慣ほぼゼロの状態でこのコースを歩き、「初心者向けって聞いていたけど、思ったよりずっときつい」と感じました。

本記事では、『体力に自信のない中年』である筆者が実際に歩いた経験をもとに、「大山って初心者向けって聞くけど、本当に大丈夫?」という不安に答えながら、いかに無理なく大山ハイクを楽しむか、具体的なモデルプランと注意点を写真付きで解説します。

大山の概要

神奈川県の大山(標高1252m)は、相模湾や富士山を望むことができる眺望と、紅葉の名所として知られる人気の山です。古くから信仰の対象としても親しまれ、観光や登山で一年を通して多くの人が訪れます。

1番人気のコース

大山で最も人気のある「ケーブルカー~大山・見晴台周回コース」は、阿夫利神社下社までケーブルカーで標高を稼げるため、挑戦しやすいコースです。週末は登山客や観光客で賑わいます。

アクセス情報

バス利用

小田急線「伊勢原駅」北口から大山ケーブル行きバスに乗車。終点「大山ケーブル」まで約30分。バス停からケーブルカー乗り場までは徒歩で約15分ほどです。

時刻表検索トップ | 神奈川中央交通

駐車場利用

大山ケーブル駅周辺に有料駐車場あり。駐車場からケーブルカー乗り場までは徒歩約10~15分。週末は混雑するので、早めの到着をおすすめします。

コース概要

登りの距離はわずか1.8km。距離が短いため傾斜は急になります。

コースタイム距離登り標高差下り標高差
03:584.9km679m682m

モデルプラン

08:30 大山ケーブルバス停
🚾インフォメーションセンターにトイレあり

バス停や駐車場からケーブカー乗り場まではこま参道を約15分ほど歩きます。
正直に言うと、出だしからかなりきつく、「この先大丈夫かな…」と不安になります。
まだ登山は始まっていないのに息はすっかり上がり、この時点で汗だく。
体力に自信のない人にとっては、ここが最初の試練です。

こま参道の様子
362段の階段が続くこま参道

09:00 大山ケーブル駅
🚾大山ケーブル駅内にトイレあり

ここからケーブルカーに乗車します。混雑時は並ぶこともありますが、ここまでの階段で心拍数が爆上がりしてるのでいい休憩になります。

大山ケーブルカー乗り場
ケーブルカー乗り場

09:10 阿夫利神社駅
🚾階段を降りるとトイレあり(チップ制)

阿夫利神社駅を降りると、茶屋が立ち並ぶエリアに出ますが、ここは帰りの楽しみに取っておきましょう。阿夫利神社下社までは長い階段が続きます。「まだかな?」と何度も残りの段数を確認したくなりますが、大体はまだまだで絶望します。余計な期待はせず、淡々と登りましょう。

大山阿夫利神社下社への階段
大山阿夫利神社下社へ続く階段

長い階段を登り切ると大山阿夫利神社下社に到着です。境内にはベンチも多く、ここでようやく一息つけます。まずは呼吸を整え、安全登山を願ってお参りしてから出発しましょう。ここから先が、大山阿夫利神社下社前の登山口です。

大山阿夫利神社下社前の登山口へ続く道
大山阿夫利神社下社前の登山口へ続く道

09:30 阿夫利神社下社から登山開始

「うわ…」と声が出てしまうような階段からスタート。実際、この階段を見て「自分には無理かも」と引き返す方もいました。写真では伝わりづらいですが、かなりの傾斜です。

大山山頂登山口の階段
大山山頂登山口の階段

階段を登り切っても、傾斜のきつい登山道が続きます。多少緩やかになる箇所はありますが、基本的には登りっぱなし。「まだ登るのか…」と心が折れそうになることもしばしば。
樹林帯の道なので展望はありませんが、木々に囲まれた静かな空間に目を向けると、「ああ、きれいだな」と思える景色があります。
つい足元ばかり見てしまいますが、たまに立ち止まって、周囲の景色を楽しみながらゆっくり登りましょう。

急峻な登山道
急峻な登山道

10:40 阿夫利神社下社から登ること約1時間ちょっとで富士見台に到着。

富士見台に着くと、さっきまでの息苦しさが少しだけ和らぎます。不思議ですが、景色を見ると足取りも軽くなります。ここから山頂まで、あと30分ほど。

富士見台から見える富士山
富士見台から望む富士山

この鳥居が見えたら、山頂は目前。正直かなり疲れていますが、「あと少しだ」と分かるだけで、気持ちが少し楽になります。

山頂近くの鳥居
山頂近くの鳥居

11:15 登り始めて約1時間45分、山頂に到着

🚾山頂にトイレあり(チップ制) ※ただし冬季は閉鎖されるので最新情報をご確認ください。
伊勢原観光ガイド公式ホームページ:新着情報 | 伊勢原市

この日は年末の連休中ということもあり、山頂は多くの登山客で賑わっていました。
登っている最中は、自分より10歳以上は年上であろうおじいちゃんに一瞬で抜き去られ、「キツいし長いし、引き返そうかな…」と思う場面も。それでも、山頂に立った瞬間、不思議と疲れは吹き飛びます。

大山山頂標識
大山山頂標識

まず目に飛び込んでくるのが、眼下に広がる相模湾。“自分の足で登ってきた”という経験のフィルターを通して見る山頂の景色は、思わず立ち止まってしまうほどです。
風が抜ける山頂は立ち止まると一気に体が冷えるので、早めに上着を羽織りましょう。

大山山頂から望む相模湾
大山山頂から望む相模湾

【富士山スポット】トイレ右手の道を抜けると山頂の裏側に出られます。ここからは、遮るもののない富士山の姿を見ることができます。日陰で風が抜ける場所なので冬季は極寒です。

大山山頂裏から望む富士山
大山山頂裏から望む富士山

景色を楽しんだら、下山に備えてしっかり休憩を。山頂は風が強く体が冷えやすいため、食事を摂りながら早めに体を落ち着かせておくと安心です。特に下山は登りよりも足に負担がかかるので、焦らず万全の状態で歩き始めましょう。

12:00 下山開始

登りよりも傾斜が緩やかな見晴台経由がおすすめ。距離は長くなりますが、登りとは違う景色を楽しめます。歩きやすい区間が多いですが、雑に歩くと膝に負担がかかりやすいので、下山こそ丁寧に。

大山山頂から見晴台へ続く登山道
大山山頂から見晴台へ続く登山道

13:15 山頂から歩くこと約1時間15分、見晴台到着

ベンチが多く設置されており、休憩にちょうどよい場所です。筆者は秋冬によく訪れますが、日陰が多く、日が当たるベンチは2〜3基ほど。長く休憩するならすぐに上着を羽織りましょう。

見晴台の様子
見晴台の様子

13:30 軽く休憩したら出発

見晴台を過ぎると、登山道の雰囲気が少し変わります。道幅が狭くなり、場所によっては人とすれ違う際に立ち止まる必要があります。

終盤に現れる石段は、短いものの地味に堪えます。「下山なのに登るのか」とブツブツ言いながら、上がらない太ももに鞭打って登ります。ここを登り切れば、ケーブルカー乗り場はすぐです。

ケーブルカー乗り場へ続く石段
ケーブルカー乗り場へ続く石段

14:15 見晴台から歩くこと約45分、ケーブルカー乗り場へ到着

ケーブルカーに乗る前にも茶屋がいくつかあり、ここで一息つくこともできます。また、ケーブルカーで下りたあとは、こま参道沿いにお土産屋や食事処が並んでいます。

登山を終えたあとのご飯や甘いものは、疲れた身体にじんわり沁みて、格別のおいしさ。筆者はいつも「山歩きしたから、たくさん食べてもカロリーゼロ」という気持ちで楽しんでいます。

ケーブルカー乗り場近くの茶屋
ケーブルカー乗り場近くの茶屋

大山寺

余力があれば、ケーブルカー途中駅「大山寺」で途中下車するのもおすすめです。特に紅葉の時期は、ライトアップが行われることもあります。

開催時期や詳細は、事前に公式ホームページをご確認ください。
(一社)伊勢原市観光協会 公式ホームページ | 神奈川の真ん中、大山の麓、伊勢原市の観光情報サイト

大山寺の紅葉
大山寺の紅葉

まとめ

ケーブルカーを使えば、体力に自信がなくても無理なく大山を楽しめます。
キツさはありますが、ゆっくり休憩しながら自分のペースで登れば大丈夫。
展望や茶屋、神社めぐりまで楽しめる、満足度の高いコースです。

なお、筆者は翌日しっかり筋肉痛になりました。
階段が多いコースなので、下山後はストレッチやケアをしておくと安心です。

「登れるか不安…」と感じている方こそ、まずはこのコースから歩いてみてください。

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